« NO.32 下顎の神経が近くにある親知らずを抜歯する際、どのようにアプローチされていますか? | トップページ | エド日本橋歯科HPアドレスが変更になりました。 »

No.32 下顎の神経が近くにある親知らずを抜歯する際、どのようにアプローチされていますか?

Q:

下顎の神経が近くにある親知らずを抜歯する際、どのようにアプローチされていますか?

A:

下顎には下歯槽神経という大きな神経管があります。そこには動脈も走行しており、抜歯の際は傷つけないように細心の注意をはらわないといけません。万が一、神経を傷つけると知覚神経麻痺がおき、頬の感覚が麻痺します。

それゆえ、神経近くにある歯を抜歯する際は次のように抜歯を行っています。

    手前の歯を虫歯にさせる環境を改善するために、歯の頭だけは除去する。

    神経近くの歯根の抜歯を試みる。(歯根が単純な形態であれば神経を傷つけることなく抜歯できます)

    歯根は曲がっている、歯根と骨が癒着しているなど歯根の抜歯が困難の場合はあえて歯根の抜歯を中止し、そのまま歯肉を閉じ治癒を待ちます。無理に抜歯を試みる事は下歯槽神経を傷つけるおそれがあり危険です。

    歯根を残した状態で歯肉の治癒を待ちます。

親知らずの抜歯の際、あえて歯根を残した例を提示します。

①術前(クリックにて拡大)

1

歯根の先は下歯槽神経近くにある。

②術直後(クリックにて拡大)

2

手前の歯に近接していた親知らずの頭だけをカットして抜歯。

③半年後(クリックして拡大)

3_2

親知らずのあったスペースは骨が完全にでき治癒している。ほとんどの症例でこのように骨ができ治癒します

当院では実際の臨床において、ほとんどの症例で完全に歯根先端まで抜歯を行っておりますが、無理してまで完全な抜歯にこだわってはおりません。神経近くの親知らずの抜歯は無理なく安全性にこだわってアプローチしております。

|

« NO.32 下顎の神経が近くにある親知らずを抜歯する際、どのようにアプローチされていますか? | トップページ | エド日本橋歯科HPアドレスが変更になりました。 »